「組織診断をしたい」というご相談をいただくとき、多くの場合、経営層へのアンケートや幹部インタビューだけで診断を終わらせようとしています。しかしそれでは、経営層がすでに知っていることしか出てきません。本当の課題は、現場の日常の中に隠れています。

ステップ1:経営層の「仮説」を先に聞く

診断の最初に経営層から話を聞くのは、答えを得るためではなく「仮説」を得るためです。経営層が「問題だと思っていること」と「実際の問題」がどれだけずれているかを後で確認するための基準点として、最初のヒアリングを位置づけます。この段階では、経営層の認識を否定せず、丁寧に記録することが重要です。

ステップ2:現場スタッフへの個別インタビューと業務観察

診断の核心は現場にあります。現場スタッフへの個別インタビューは、グループではなく一対一で行うことが重要です。グループインタビューでは、上司や同僚の目を気にして本音が出にくいからです。加えて、実際の業務を観察することで、スタッフ自身も言語化できていない非効率や摩擦を発見できます。Vault Path Stream Mindでは、この観察フェーズに最低3日間を確保しています。

ステップ3:「認識のギャップマップ」を作る

経営層の仮説と現場の実態を並べて比較したものを、私たちは「認識のギャップマップ」と呼んでいます。このマップを経営層と現場の双方に見せることで、「なぜ改善が進まないか」の根本原因が初めて共有されます。ギャップが大きいほど、改善の余地も大きいと考えることができます。

診断結果をどう使うか

診断レポートは、経営層だけが読む文書にしてはいけません。現場スタッフにも読める言葉で書き、内容を共有することが、その後の改善プロジェクトへの現場の参加意欲を高めます。「自分たちの声が反映されている」という実感が、変化への協力につながります。

組織診断の進め方についてご質問がある方は、初回相談(60分・無料)でお気軽にご相談ください。現在の状況をお聞きした上で、具体的な進め方をご提案します。